リハビリテーション(作業療法)
リハビリテーションは、理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)、心理からなります。入所利用者、外来利用者をはじめとして、周辺地域の障害児・者への支援も行っています。
作業療法は、指を動かす、食事をする、入浴をするなどの、日常生活を送る上で必要な機能の回復を目的に行っています。保護者や利用者のニーズ、利用者の障害特性、発達段階、ライフステージに合わせながら、具体的な目標を決めて支援をしています。
日常生活に必要な座位・立位などの発達を促し、肩や肘を含めた手の使い方(にぎる・はなす・つまむ)を練習します。
生活の中で、目・耳・手・からだから入る様々な感覚情報をうまく統合、処理できないと、遊び・勉強・体育などの活動が困難になることがあります。
遊具を利用した活動の中で、様々な感覚情報を受け取り、適切に処理する経験をし、遊びや日常生活の中で適切な行動をとることができるように支援しています。
食事に関しては、乳幼児期では離乳初期からの食事機能(摂食・嚥下機能)の向上、成人期ではそれらの維持を目的として支援を行っています。
学習に必要な形・色・大きさ・方向・数の概念、文字や話し言葉などの発達を促します。
食事・排泄・着替えなど、日常生活動作の難しさに対して、動作能力の向上、介助の工夫のアドバイスを含めた支援を行っています。
日常生活の中で使っている様々な道具を、利用者の力に合わせて使いやすくする工夫をしています。
それぞれの病棟において、利用者の方々と病棟スタッフ、OTで行っているグループです。様々な感覚(触覚・聴覚・視覚・揺れ刺激など)を通していろいろな遊びを経験しています。その中で、それぞれの表現の仕方をスタッフ間で確認するようにしています。グループ活動では、病棟スタッフと連絡を取り合い、病棟の活動にもつなげていけるようにしています。
西1病棟において、何らかの方法による意思表示が明確な利用者の方々を対象とした、コミュニケーションを楽しむことを目的とするグループです。1グループ6~7名で構成されたグループが3つあり、それぞれのグループが月1回活動しています。
活動を通して利用者同士のつながりを育て、コミュニケーションの場を作ることを目的として活動しており、意見のやり取りの手段として、パソコンやVOCA(Voice Output Communication Aids)などのコミュニケーション機器を利用しています。
1994年、障害を持った利用者のコミュニケーション手段としてコンピュータを利用することを目指して設置されました。
2001年に東京都の障害児情報バリアフリー設備整備事業の認定を受け、多くのパソコンやスイッチ等の入力装置、VOCAおよびソフトウェアが整備されました。
当院にてOT処方された、外来および入所利用者
● 機器やソフトの紹介、自宅での導入に向けた適応のチェックおよび練習
● マウスやジョイスティックの操作による上肢機能の修得
● 画面を見て操作することによる目と手の協調性の向上
● 視覚・聴覚様々なフィードバックを備えたソフトウェアを学習の補助手段として利用
● 代替コミュニケーション手段として利用
● 利用者の特性に合わせたスイッチや自助具の製作
● デスクトップパソコン:5台(Windows 4、Macintosh 1)
● ノートパソコン:2台(Windows 2)
● プリンタ:2台(インクジェット1、複合機1)
● タッチモニタ:1台
● 入力支援ソフト:オペレートナビ(Windows)、スイッチXS、キネックス(Macintosh)
● 各種入力機器(様々なスイッチやコントローラーなど、写真下)
● VOCA(ビッグマック、ステップバイステップ、トーキングエイド、スーパートーカーなど)
● 各種ソフトウェア
当院の求人について
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