ボトックス外来
当院の外来で行っている脳性麻痺児のボツリヌス治療を説明します。
脳性麻痺児のボツリヌス治療は「障がいの治療」になる可能性を持っていると考えています。
障がい児の身体能力をひきだすために、ボツリヌス治療だけでは十分ではありません。
ボツリヌス治療を行うためには、実際に関わっている担当セラピストからの情報が必要です。
治療後の、日々の身体の変化を確認して、次回の治療計画を立てます。
筋肉を緊張させている神経の働きを抑える、ボツリヌストキシンという薬を注射します。
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出す精錬された天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)の有効成分を緊張している筋肉内に注射する治療法です。
この注射には、筋肉を緊張させている神経の働きをおさえる作用があるため、手足のつっぱり(痙縮 けいしゅく)による筋肉の緊張をやわらげることができます。
ボツリヌス療法によって筋肉の緊張が取れたとしても、リハビリテーションを行わなければ運動機能の改善は望めません。リハビリテーションとボツリヌス療法を一緒に行うことによって、より日常生活動作の向上が期待できます。
ボツリヌス療法の効果は、徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、3カ月以上の間隔をあけて注射を受けることになります。ただし、効果の持続期間には個人差があるので、ご相談しながら、治療計画を立てていきます。
当院では、2003年よりボトックス治療を行っています。
2016年 | 105例 |
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2017年 | 119例 |
2018年 | 120例 |
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