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私たちの想い

副院長 兼 診療部長メッセージ

副院長 兼 診療部長 和田 恵子

副院長 兼 診療部長
和田 恵子

はじめに

診療に関しては外来と病棟があり、地域支援センターと一緒に通所、短期入所も担当しています。 診療といっても、病気の治療だけではなく生活全般もみて、ご家族への支援、地域との結びつきなどの相談をしていくことが当院の特徴だと考えています。 一般病院では患者さんとお呼びしていますが、そういうこともあり、当院では利用者さんとお呼びしています。

外来について

外来は小児科・精神科、整形外科や歯科の常勤医がいます。
定期診察、リハビリ、一般外来、検査などを行っています。対象疾患は発達障害・知的障害が9割程度、その他肢体不自由、重症心身障害などです。

小児科・精神科定期外来はおおよそ初診50分、再診25分で行っています。診察の内容は精神運動発達、身辺自立、生活リズム、コミュニケーション、集団生活、学習等の把握、運動症状の評価などをしています。診断や評価の為に種々検査を行います。一般の採血やレントゲンの他、CT、MRI、脳波、超音波検査も可能です。MRIは2018年に新しい機械に入れ替えしたところです。脳の構造が詳しくわかる他、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの婦人科疾患、整形外科ではCTと併せて頸椎症性脊髄症や微細な骨折などの診断にも役立ちます。てんかんでは、MRI検査と脳波、必要に応じビデオ脳波同時検査を行います。リハビリでは、筋緊張・麻痺の程度、自立度の確認、知的なレベル、得意不得意などを評価し、その情報をご家族と共有します。
整形外科、歯科に受診希望の場合、小児科・精神科が窓口になっています。整形外科では筋緊張の異常に伴う脊柱や足部の変形に対して評価し、足底、靴、下肢装具、車椅子などの装具療法を行っています。また、褥瘡にも対応しています。歯科では車椅子、安静を保てないために地域の歯科医院を利用できない利用者に対し、虫歯の治療や予防、歯ブラシの方法の指導などを行っています。

リハビリは理学療法、作業療法、言語療法、心理療法があります。ご希望があるときは、主治医の指示書が必要になりますので、定期診察でご相談ください。
一般外来では、定期薬の処方、予防接種、カニューレ交換などの処置、感冒、肺炎等の急性疾患への対応、心理診察を行っております。

病棟について

病棟では長期入所者144床、短期入所28床、治療入院4床の規模で行っています。重症心身障害児者(運動発達が座位まで、知的には6歳レベル程度未満の方)が対象です。
長期入所は医療とともに終生の生活の場です。短期入所は主に近隣地域の方を対象とし月1週間程度ご利用頂けるよう調整をしています。治療入院は肺炎、イレウスなどの疾患や検査入院、呼吸器調整などを行っています。ベッド数が少ないため、他院へご紹介することもあります。重症心身障害児者の医療的重症度は、超重症児スコアによって示されますが、超・準超重症者の割合は日本で1−2位となっています。

当院で行っている対応

重症心身障害児者は、呼吸障害、誤嚥、てんかん、栄養障害、胃食道逆流、イレウス、便秘、神経因性膀胱など罹患しやすい疾患があります。それらの診断のため、喉頭・気管支鏡、嚥下造影、pHモニターなども行えます。最近の医療ケアは、気管切開をせずにマスクをお顔にフィットさせて行う人工呼吸管理、咳をうまく出す介助の機械を使用する利用者が増えています。
知的障害・発達障害の利用者のなかでは、新しい場所が苦手、指示を聞けない、待つことが難しい、過敏な場合があり、一般病院に受診することが難しい場合があります。配慮や支援が必要な場合は視覚支援を用いてわかりやすく対応していますので声を懸けてください。

耳鼻科、眼科、泌尿器科、婦人科については非常勤医師の診察で専門的な立場から診断治療を行っていただいています。
病院の機能としては、感染対策を含めた医療安全管理なども求められています。病院で起きた感染症、骨折などを含めたインシデントに対して原因や対応策を個々に明らかにし、共有し、対応を考えております。

さいごに

障害のある方、主に重症心身障害児をみていく病院として誕生した病院です。利用者を支援していくために、長期入所、短期入所、治療入院、リハビリ、外来、通所と必要な事業を立ち上げ、拡大してきています。時代の流れとともに、外来では、知的障害や発達障害の利用者数が増え、医療とともに発達に応じたご相談をさせて頂いています。特に発達障害の場合には二次障害に至らない準備(知識や対応、人的環境)が必要になっていきます。そのためには、利用者だけではなく、それを支える家族、保育園、幼稚園、学校、企業、施設、地域社会、行政の理解や力添えがあり、安定した生活基盤ができあがって行きます。利用者が、将来、安心して仕事をしたり、施設に通えたり、普通に道路、電車、公共の場を利用できるような社会に出て行けるようになると良いと思いながら診療にあたっています。

当院の求人について

当院の求人について

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